“規格外”野菜クレヨン

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販売が始まった「にしみのおやさいクレヨン」。野菜など自然の素材を使っており、安全性と淡い色合いが特徴=大垣市外野、イオンモール大垣

大垣の就労支援事業所が発売 ニラやピーマンなど10色

【2022年01月23日(日) 岐阜新聞 朝刊】

 捨てられてしまう規格外の野菜が原材料の「にしみのおやさいクレヨン」の販売が22日、始まった。大垣市中曽根町の就労継続支援A型事業所「シュシュ」が自社製品として売るクレヨンで、事業所の利用者が野菜の回収や選別などを手掛ける。持続可能な開発目標(SDGs)の観点から、廃棄野菜の削減や、軽作業だけでは達成できない利用者の賃金アップにつなげる。
 おやさいクレヨンは、商品企画などを手掛けるmizuiro(青森県)の商品。同社の協力で、シュシュが農家や食品加工場などから集めた野菜を選別し、工場に送る。完成して送り返されたクレヨンの検品や箱の組み立て、箱詰めを利用者が担い、販売する。
 ニラやピーマン、コーヒーなどを使った10色で、2200円。食品由来のため誤って口に入れても安全なのが特徴。同市や海津市といった西濃地域から野菜を集めており、商品名に「にしみの」と冠している。

販売が始まった「にしみのおやさいクレヨン」。野菜など自然の素材を使っており、安全性と淡い色合いが特徴=大垣市外野、イオンモール大垣

販売が始まった「にしみのおやさいクレヨン」。野菜など自然の素材を使っており、安全性と淡い色合いが特徴=大垣市外野、イオンモール大垣

 同日にはイオンモール大垣(大垣市外野)で発売記念イベントもあり、来店した子どもたちが淡い色合いのクレヨンを使って塗り絵を楽しんだ。賞品がもらえる塗り絵コンテストも行われ、4月まで作品を募る。

クレヨンの発売記念イベントで、塗り絵を楽しむ子どもたち

クレヨンの発売記念イベントで、塗り絵を楽しむ子どもたち

 事業所を運営する「セスタ」の北倉慎也社長は「利用者と職員が力を合わせた新しい挑戦。クレヨンを使ってもらい、取り組みの輪が広がれば」としている。
 クレヨンは事業所とネット通販で取り扱う。アドレスは、https://chouchou3636.base.shop/

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