「木枠コンポスト」SDGsを推進
過去記事刈草や枝などを堆肥化 大垣市、普及目指し講演会
【2021年06月29日(火) 岐阜新聞 朝刊】
刈草やせん定した枝などを堆肥化する「木枠コンポスト」の普及を進める大垣市は、同市米野町の市クリーンセンターで、自然環境とコンポストのつながりや効果をテーマにした講演会を開いた。また、木枠コンポストの展示もあり、参加した市民が市職員に質問するなど関心を寄せていた。
市は環境の観点から国連が掲げる持続可能な開発目標(SDGs)を取り入れた事業を進めている。
大垣市が推進する木枠コンポストを前に、市職員から説明を聞く市民=大垣市米野町、市クリーンセンター
木枠コンポストの普及はこの一環で、市民に貸し出すモニター募集も始める。
講師はNPO法人「循環生活研究所」(福岡市)の理事たいら由以子さんで、木枠コンポストを使った自身の堆肥作りの様子や、堆肥ができる仕組みなどを解説。環境循環の概念を通して「健康な土づくりは、私たちの健康や寿命にもつながる」と意義を説明し、「堆肥作りはプロセスが楽しい。皆さんのライフスタイルが未来をつくる」と締めくくった。
コンポストの展示では、実際にセンター内の枝や草を入れた姿を紹介。コンポストは1メートル四方の木組みで、分解が進み体積が少なくなった堆肥の様子や、木枠を外せば堆肥を出さずに別の場所に移設できる利点などが説明された。
木枠コンポストなどを使った資源循環型社会について学んだ、推進事業の講座
木枠コンポストのモニター募集は、7月1日から受け付ける。コンポストが置ける土地がある市民で、3年間使い続けて定期的に書類を提出することなどが求められる。問い合わせは市クリーンセンター、電話0584(89)4124。